内科実例
1階が内科のクリニック、2階が先生の御自宅となっている医院併用住宅
東京の西、調布市の郊外の住宅街に位置しているので奇抜なデザインははばかられ、街並みと調和しつつ近隣とは一線を画する凛とした佇まいとしました。
1階はクリニックの内部の様子が外からも見えるオープンなデザインとし、
2階の住居は北側の窓を小さくしてプライバシーの露出を最小限とするよう配慮しました。
クリニックスタッフのアプローチは写真左から、患者さんは中央から、住宅へのアプローチは看板の右側からと、
それぞれ独立させてプライバシーを確保しています。
01 宅盤が道路より0.8m程高かったので、3段の階段とスロープの2種類のアプローチをつくりました。スロープは植栽の廻りをグルリと回るレイアウトとなっています。
02 正面に見える風除室の自動ドアから待合室に入ってきます。受付カウンターは2ブロックでデザインして段差の上にバッグ類を置けるように配慮しました。
03 自然光が入る診察室です。清潔感とメンテナンスのしやすさから床材の色・柄・素材を決めています。ブラインドは耐久性と清掃性の点からウッドブラインドにしています。
04 処置室のベッドが足りなくなるなど非常時にはベッドとしても使えるフラットなソファを中待合に置いています。壁面には凹凸の大きな素焼き調のタイルを使い、光と陰で空間にアクセントをつけました。
05 閉鎖的な空間になりやすいX線室の一面をデザイン性の高い輸入クロスで仕上げました。視線が壁に向かうので空間の広がりを感じやすくなります。
06 2つのベッドがある処置室はカーテンで空間を2つに分けられます。その1つずつに出入口を設けているので独立した使い方が出来ます。
07 外の緑が木製ブラインド越しに見える開放感のある待合室です。用途を想定して3種類の椅子を組み合わせています。