歯科医院の内装をおしゃれにデザインする
患者様から人気のある歯科医院を設計するためにはおしゃな内装をデザインする必要があります。当然医師や医療スタッフの技術は必要不可欠ですが、それだけだと初診の患者様が集まりにくくなってしまいます。そこで今回は歯科医院の内装をおしゃれにするために必要な物をご紹介します。
歯科医院の内装について考える
人気のある医院を建築するためには患者様の居心地の良さと医療スタッフの仕事のしやすさを追求する必要があります。それは歯科医院の設計においても同じことです。
しかし歯科医院はその他の診療科目とは設備や間取りの内容に違いが多々あります。良質な歯科医院を設計するためには、医院建築に特化した設計士の中でも歯科医院の設計を得意とする設計士に依頼する必要があります。
歯科医院において最も大事なのは医師や医療スタッフの医療技術です。患者様は虫歯を始めとする歯の治療をしてもらうために歯科医院に通院するので良質な医療技術は当然なくてはなりません。しかし良質な医療技術があるからといって歯科医院に多くの人が集まるとは限りません。
歯科医院に来る患者様は不安を抱えていたり緊張していたりすることが多々あります。特に子供は歯科医院に対して怖いイメージを持っていて待合室で泣き出してしまうこともあります。そのような緊張感や恐怖の概念を取り除くことも良質な歯科医院には重要です。
そのためには医院の内装にこだわって明るい雰囲気を演出する必要があります。肌触りの良が良くて居心地の良い歯科医院は多くの人が集まるようになります。
理想的な歯科医院の内装について
施主様のイメージ次第
理想的な歯科医院を設計する上で必要になるのは施主様が抱く理想の歯科医院のイメージです。医院・クリニックの設計は診療科目によって必要な内装や設備が異なります。
歯科医院の設計にも必需品はある程度決まっていますが、具体的な内容は施主様が決めます。施主様が持つ理想の歯科医院のイメージを設計士と相談しながら理想の歯科医院を作り上げます。
患者様にとって喜ばれる歯科医院
理想的な歯科医院を作るためには患者様の満足度を意識する必要があります。患者様にとっての理想的な歯科医院とは居心地が良くて安心して治療を受けられることです。
患者様は歯科医院で治療を受ける際に、自分が抱えている悩みを医師に相談します。この時に緊張したり不安を抱えている状態だと思うように言葉が出て来なくなってしまいます。そうなったら医師がどんなに高い医療技術を持っていても一向に治療が進みません。
それは大人よりも子供の患者様の方が顕著に表れやすい傾向にあります。歯の治療をスムーズに進めるためにも患者様の緊張感が解れる様な内装が求められます。歯の治療を怖がっている子供への配慮も必要となるでしょう。
医療スタッフへの配慮
良質な歯科医院には医療スタッフが作業しやすい環境も用意しなければなりません。歯科医院を経営するためには医師だけでなく医療スタッフを雇って作業してもらいます。雇われたスタッフも作業しやすい環境が揃っている医院の方が当然良い仕事をしてくれます。
医療スタッフが働きやすい職場を目指すためには間取りに気を付けましょう。医療スタッフが各部屋を行き来するさいになるべく無駄な動きをする必要無くスムーズに動けるような設計・作業動線を意識する必要があります。
また歯科医院の大きな特徴として診察室が他の診療科目と比べてとても大きい部屋となっています。基本的に大きな部屋の中に診察台が数台あり、1台ごとにパーテーションで区切られています。医療スタッフはその大きい部屋を常に行ったり来たりすることになるので、動線を意識した間取りを考えないと余計な動きが増えてしまいます。
働きずらい環境の職場ではスタッフも長く居続けてくれないので、少しでも長く働いてもらうために医療スタッフへの配慮にも気を配った設計が必要になります。
限られた敷地の中で設計する
歯科医院は規模によって大きさが変わります。広い土地を購入して一から建物を建築する場合もあれば、雑居ビルの中のテナントを利用して狭い間取りで設計することもあります。
歯科医院は待合室・診察室・医療スタッフの作業エリア・レントゲン室などが必要です。狭い敷地内の建物であってもこれら全てを収容しなければなりません。また将来的に新たな機械や設備を導入する予定があるなら、その分の余裕あるスペースを確保する必要もあります。
おしゃれな歯科医院のデザインを追求する
新築の歯科医院を設計するならばおしゃな内装のデザインを追求して魅力的な歯科医院を目指しましょう。
昔ながらの居づらい歯科医はNG
歯科医院は昔から緊張感があって通院することに委縮してしまうような雰囲気がありました。昔の歯科医院の内装と言えば椅子やソファーが並べられた待合室で、待っている間に機械の音が聞こえて来たり薬品の臭いが漂っていました。
診察室は横一列に診察台が並んでいて、全体的に白を基調とした内装で無機質な雰囲気がありました。このような歯科医院だと通院することを憂鬱に感じてしまいますし、子供の場合歯科医院を毛嫌いしてしまうこともあります。
患者様にとって魅力的な歯科医院とはもっとおしゃなで明るい内装であるべきです。最近の歯科医院は親しみやすいデザインで造られてて、カラーバリエーションを豊富に揃えて無機質な雰囲気を取り除いています。
待合室のおしゃれ
患者様が出入りする場所は主に待合室と診察室なのでこの2ヵ所をおしゃれに設計する必要があります。待合室はおしゃれなデザインのソファーやインテリアなどを取り入れることで自宅のリビングの様な居心地の良い空間を目指します。
歯科医院はおしゃれを目指す上で決して派手さは必要ありません。温もりを感じられて誰にとっても肌触りの良い内装を目指すのが理想です。
待合室の椅子は当然数が多い方が多くの患者様が利用できるようになりますが、一人当たりの使用できるスぺースを広く取ったり通路を確保する必要もあるので多ければいいというわけでもありません。椅子の数の目安は診察台の2.5~3倍の数が望まれます。
また椅子の配置は対面同士になると患者様同士の目が合って気まずくなってしまうので全部が一方を向くような配置にするべきでしょう。
診察室のおしゃれ
診察室は治療を行う場所なので清潔感が重視されますが、治療中の緊張感を和らげるためにおしゃれなデザインも追求するべきです。よくある診察室のおしゃれには壁に絵画をかけたり、部屋の端に観葉植物を置いたり、室内にリラックス出来るBGMを流すといった工夫があります。それ以外には治療中でも見られるように壁や天井にテレビが付けられていることもあります。
診察室の目的はあくまでも治療をすることなので過度なおしゃれの追求は厳禁ですが、少しでも患者様の緊張が解れる様な措置を心がけると良いでしょう。
まとめ
今回ご紹介した内容は以下の通りです。
・歯科医院は患者様に怖がられやすい場所なのでおしゃれな内装でもてなす
・歯科医院は数ある診療科目の中でも特に独自の設備や内装が必要なので専門の設計士と共に理想の内装を考える
・待合室と診察室をおしゃなで居心地の良い内装にすることで患者様が通院しやすい歯科医院を目指す
岡部克哉事務所について
岡部克哉事務所では患者様が通院しやすく医療スタッフが作業しやすい医院・クリニックの設計を行っています。施主様のニーズと診療科目が持つメインターゲットを把握して、他所との差別化を意識しながら「この医院・クリニックで診て欲しいまたは働きたい」と思ってもらえる医療施設を目指します。