戸建てクリニック こやま歯科医院 落葉樹と針葉樹を2層に分けた植栽と深い庇により、 夏季の南側からの採光をコントロールし、 北側のハイサイドライトからは季節や時間の影響の少ない柔らかい光を取り入れ、 診療しやすい光環境をつくることに留意しました。 オゾン水・オゾンガス利用による衛生面の強化も図っています。 設計者の解説 山口県周南市の市街地に立つ木造平屋建てのクリニックです。 建物中央の背の高いヴォリュームを中心に、両サイドの片側に治療用診察室、もう一方に予防用診察室が配置されています。 夜景が綺麗に見えるよう、植栽や建物をライトアップしています 待合室は、受付2名体制で、ホテルのコンシェルジュのような背の低い家具として、患者さんは椅子に座って、受付スタッフとやりとりします。 待合室の一部には外を眺められるカウンターとハイスツールを用意しました。 若年層に人気の待合室の部分です。 受付のモニターは患者さんから覗き込まれにくいように、半透明な局面ガラスとしました。 診察室エリアは、診察台に座った患者さんからは隣の診察台が見えない高さの間仕切り壁で区切られています。 診察室正面に広がる植栽は、四季折々の風情が楽しめるよう花が咲く季節の違うもの、落葉樹を効果的に配置するなどして患者さんの癒しの演出と、植栽を接点として患者さんとスタッフや先生がコミュニケーション出来る機会が得られればと期待しています。 小さなトップライトからの自然光が印象的な特診室。奥行き方向も広くとり、麻酔医さんとの連携が必要な場合等でも狭くて使いにくということがないように配慮しました。 セミナー室はカウンセリングルームと隣接していて、必要があれば、2つの部屋を一体的に使えるように配慮しています。